日本酒フェア2011を終えて

日本酒造組合中央会

会長 辰馬 章夫

日本酒造組合中央会は、6月15日(水)、池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4F展示ホールA及び文化会館4F展示ホールBにおいて、「日本酒フェア 2011」を開催しました。
   このたびは、東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染問題の影響で開催が危ぶまれた時もありましたが、御来場者の方々の、暖かいご支援とご声援のもとで大きな事故もなく、無事に盛会裡に終了できましたことに感謝申し上げます。

「平成22酒造年度新酒鑑評会公開きき酒会」は、今年で第99回を数える歴史ある催しですが、これは従来東広島で独立行政法人酒類総合研究所が行っていた全国新酒鑑評会の公開きき酒会の部分について、日本酒造組合中央会と独立行政法人酒類総合研究所が共催で行っているもので、5度目の東京での開催となりました。
  全国各地の蔵元の最高水準の醸造技術による吟醸酒のうち新酒鑑評会入賞酒435点(うち金賞酒243点)を味わえる唯一のきき酒会です。吟醸酒の技の競演を十分に堪能していただけたものと存じます。

「第5回全国日本酒フェア」は、日本酒造組合中央会の主催で45都道府県(鹿児島県、沖縄県を除く。)の蔵元の自慢の銘酒738銘柄(吟醸酒に限らず、純米酒、本醸造酒、梅酒など日本酒ベースのリキュール等を含む。)を展示し、試飲と販売を行いました。
  全国各地の気候・風土の醸す多種・多様な日本酒との出会いや蔵元との酒談議を通じ、日本酒の魅力を新発見・再発見、更には文化の多様性を大いに楽しんでいただけたものと信じます。
  そして、会場内において日本酒ミニセミナーを開催しました。節電の暑い夏に向け、涼しく日本酒を楽しむことについてトータル飲料コンサルタントの友田晶子さんによる「夏の日本酒クールスタイル」と日本酒の魅力と多様性について日本酒造組合中央会の高橋利郎理事による「日本酒を一層楽しむために」です。
  日本酒のよさについて一層理解を認めていただいたものと考えております。
  また、被災した6県の酒造組合による「日本に笑顔を醸しだそう、蔵元からメッセージ」として、御礼と被害状況及び復旧状況のご報告を併せて行いました。

今回の「日本酒フェア2011」は、テレビ、新聞(一般紙・スポーツ新聞及び専門紙)、各種フリーペーパー、WEB紙面等で幅広く周知されたこともあり、梅雨の晴れ間の中、10時から20時までの10時間の間に、5,100人(対前年900人増)もの方に御来場いただき、感謝しております。

最近、日本酒の需要が伸びず、平成22年度(平成22年4月~平成23年3月)の日本酒の課税移出数量は、60万klで、酒類全体に占めるシェアが7%を切る状況にありますが、「日本酒フェア2011」には、若い世代や女性の方にも多数御来場いただき、 また、例年に増して外国の方が熱心にきき酒をされている姿が見られました。これを機会に日本酒ファンが増えればと願っております。
  「日本酒フェア2011」の賑わいをまのあたりにし、また、蔵元が多くの日本酒ファンのご意見やご声援を直接お聞きすることができ、中央会傘下の各地の蔵元にとって大きな励みとなりました。

今回の「日本酒フェア2011」では、東日本大震災と福島第1原子力発電所の事故の影響に鑑み、「日本酒フェア2011」の会場において、(1)東日本大震災により被災した蔵元の被害状況と復興状況を示すパネル等の展示、(2)日本酒の安全性を示すパネル展示、(3)復興応援メッセージボードの設置、(4)義援金の募集を行いました。
  義援金につきましては、41,949円のご支援をいただき大変感謝しております。全額を被災された蔵元が所属する各県酒造組合を通じて、被災された組合員(蔵元)へお届けします。
  被災した蔵元は、再建のため多くの課題に直面しておりますが、皆様方の暖かい御支援を励みとして1日も早い復興に向けて努力を重ねているところです。引続き日本酒を楽しんでいただき被災した蔵元を応援していただければ幸いでございます。
  来年の「日本酒フェア2012」では、皆様の御支援をバネに被災したすべての蔵元が復興して参加できるよう努力して参りたいと考えております。

引き続き、皆様の日本酒並びに「日本酒フェア」への熱い御支援をお願いして、私の御礼のあいさつとさせていただきます。

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