日本酒スタイリスト 島田 律子
ご褒美時間 Osake&Food 第10回のご褒美
今回は、7月夏真っ盛りの暑い日に行った日本酒の会から、「ご褒美時間」をご提案させていただきます。
今回のテーマは、「夏の日本酒レッスン！」暑い日には、日本酒を冷づくしで頂きたいものですね。
皆様には、お燗酒を氷を入れたグラスに注ぎ瞬時に冷やしていただく「燗ロック」や、日本酒を凍らせて旬の桃を添えた「みぞれ酒」など夏ならではの日本酒の楽しみ方をご体験いただいた後、日本酒は2蔵から、「冷づくし」のテーマにピッタリの4銘柄をお楽しみ頂きました。
今回、私は浴衣を着てホストを勤めましたが、ゲストの中にも浴衣姿の方がちらほら。浴衣姿で日本酒をクイッと頂く。夏ならではの楽しみ方ですね。
皆さまも、そんなスタイルで日本酒の冷づくしを楽しんでみてはいかがでしょうか？
まずは「日本酒クールスタイル」
＜日本酒ハイボール＞で乾杯！
今回も、ウェルカムドリンクには、シンプルでスッキリ楽しめる「日本酒ハイボール」を、ライムを添えてお楽しみ頂きました。
日本酒は一般に酸味が不足していると言われるため、ライムを加えると、爽やかに美味しく頂けます。夏にピッタリのカクテルですね。
＜日本酒ハイボール＞レシピ！
材料
- 日本酒
- ソーダー水
- ライム
- 氷
作り方
- グラスに氷を入れる
- 日本酒を半分ほど注ぐ
- ソーダー水を半分ほど注ぐ
- ライムを添えて出来上がり
＜みぞれ酒＞
日本酒を凍らせたものです。家庭用の冷蔵庫で、簡単に作れます。グラスに日本酒を注ぎ、ラップをして冷凍します。時々かき混ぜて、4～5時間すれば、シャーベット状に凍ります。
そのまま溶けてくるのを飲むか、スプーンですくって食べます。ライムを浮かせたり、桜桃やオリーブの実を沈めたり、蜂蜜やガムシロップを入れて、デザートとしても楽しめます。
＜燗ロック＞
氷を満たしたグラスにやや熱燗の日本酒を注ぎます。ちょっとグラスを揺すれば瞬時に冷えます。
こうすることで、なぜか普通のロックとは違い、軽やかな味わいになります。
今回は、岩手県、新潟県の2蔵から、テーマである「冷づくし」で楽しめるお酒を、蔵元さまから4銘柄セレクトして頂き、飲み比べました。
まず前菜に合わせ、フレッシュな口当たりが美味しい夏の生酒を頂きました。このタイプの日本酒は、6～10℃もしくは氷温近辺で頂くのが美味しいもの。キリリと冷やして頂きます。ちなみに、5度前後の冷の表現を「雪冷え（ゆきひえ）」と言いますよ。
次に、薫り高い純米吟醸酒を頂きました。香りの高いタイプのお酒は、その個性を殺さないよう、10～16℃ぐらいが美味しく頂けます。10℃前後を「花冷え（はなひえ）、15℃前後を「涼冷え（すずひえ）」と言います。
次に頂いた純米吟醸の原酒は、アルコール度数が高く飲みごたえ十分。それなのに、冷酒は口当たりよくクイっと飲めてしまうものなので、皆様には普段より多めの「和らぎ水」を飲むことをお勧めしました。このタイプのお酒は、オンザロックで頂くのも美味しいですね。
そして最後に頂いたお酒は、全て麹米で仕込んだ純米酒。琥珀色で、酸味と甘みが絶妙なこの特別なお酒は、甘いデザートにピッタリです。今回は冷やして頂きましたが、その他の冷づくしの楽しみ方としては、ロックや、炭酸で割ったり、フルーツを浮かべても美味しいお酒です。
このように、冷酒と一口に言っても、そのお酒の持つ個性により、飲用温度帯や飲み方は様々なもの。そのお酒が一番美味しい温度で、一番美味しい飲み方で、また一番美味しい食べ合わせで頂く夏のお酒は、喉ごしするすると最高の清涼感を楽しめます。 思わずお酒がすすんで・・・大盛り上がりの会とあいなりました！
今回の一押しレシピは、「エスニックそうめん」をご紹介！
「そうめん」といえば、日本の夏の食べ物なのに、エスニック？？？
夏の和とエスニックの融合。もうその響きだけで、食欲が湧いてきますね。
この夏、是非試してみてくださいね。
【2～3人分】
| そうめん | 4束 |
|---|---|
| （タレ） | |
| ココナッツミルク | 100cc |
| ナンプラー | 30cc |
| 水 | 大さじ2 |
| 米酢 | 大さじ1 |
| みりん | 大さじ2 |
| 豆板醤 | 小さじ1 |
| （薬味はお好みで） | |
| フライドオニオン | |
| フライドガーリック | |
| 万能ねぎ | |
| きゅうりの千切り | |
| 大葉 | |
| 香菜 等 |
-
そうめんを茹でて冷水でしっかり洗って〆る。
-
たれの材料を混ぜ合わせる。
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[01]のそうめんの上にお好みの薬味をたっぷり乗せて[02]のたれをかけて食べる。
薬味はお好みの物でOKですが、フライドオニオンは必須。
味と香りとパリパリとした食感がココナッツとの相性抜群です。
麺は、そうめん以外に、うどん、中華麺でもOK！
暑くて食欲の落ちるこの時期。つるつると食べられるそうめんは、我が家では週に2、3回は食卓に上る夏の定番メニューです。
しかし、こうも頻繁だと、いい加減飽きてくるというもの。
そんな時に、教えてもらったのがこのレシピ！もともとエスニック好きの私にとって、このメニューはすでに我が家の定番メニューに昇格です！
見た目にもお洒落で、お客様が来た時のおもてなしメニューとしても喜ばれること間違いなしですね。
あなたも、この夏はこのメニューと冷酒で、夏を乗り切ってくださいね。
フードスタイリスト。「pen」「オレンジぺージ」「saita」他女性人気雑誌や広告でレシピ提案、スタイリングなどで活躍するかたわら、ケータリング、予約制カフェ・レストラン、料理教室を柱とした“ナチュラルフードクッキング”を主宰。シンプルにおいしい、野菜たっぷりのごはんを、さまざまなシチュエーションで多くの人に届けるべく、奮闘中。
特にケータリングは健康志向の多くのタレント、ミュージシャンからも支持を受けている。夫は建築家。女児2人、男児1人の3人の母でもある。