日本酒スタイリスト 手島 麻記子
Osakeでイタリアン　vol.05

マカロン＆透明感のあるさらりとした飲み口の大吟醸

「え？マカロンってフランスのお菓子じゃないの」と思われた方も多いと思うのですが、歴史を辿るとイタリア起源説が有力。フィレンツェのかの有名な名門貴族、メディチ家のひとり娘カトリーヌ・メディシスがフランスのアンリ２世に嫁いだときに伝えたといわれているもののひとつです。

北イタリアのピエモンテ州には、マカロンの原型となったアマレッティといわれる昔ながらの焼き菓子が今も健在。イタリアに教えてもらう前から、フランスでは、修道院でマカロンを作っていたともいわれていますが、どちらの国が起源にせよ、両国には、おいしいマカロンがいっぱいあります。

卵白とアーモンド、砂糖を基本材料としてつくるこのお菓子は、日本でも色々な風味のものが売られるようになり、紅茶とともに楽しむ定番スイーツになりつつありますが、実は日本酒にも大変よく合うスイーツであることは、あまり知られていません。

ふんわりとしたやわらかな触感や、目にもやさしいパステルカラーが、春の季節にぴったり。軽やかで、透明感のある大吟醸と一緒に頂くと、日本酒の繊細さが、マカロンの風味に引き立てられます。レモンなどの柑橘系のフレーバーのマカロンが、大吟醸には一番よく合いますので、是非お試しください。