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日本酒スタイリスト 手島 麻記子
酒器で彩る日本酒のある時間 Vol. 02

「森のなかで味わう、大地の恵み」 美濃焼(岐阜県)

米のふくよかな味わいをたっぷりと含んだ純米酒と、鮎の甘露煮の組み合わせは、まったりすることなく、思いのほか、ナチュラルで、軽快な味わいです。唇に触れた盃の縁からは、土のぬくもりが伝わり、酒の味わいをまろやかに包み込みます。盃の底から、木の葉の触れ合う音が聞こえてくるようです。

太陽の光をあびて、川のせせらぎに耳を傾けながら飲む、夏の日本酒。どんな時でも、自然のなかで飲むお酒は、いつもより格段においしく感じます。

この夏は、日本酒を飲みに、森へ出かけてみませんか。お神酒として、古来より神に捧げらてきた日本酒は、神が創造した大地の恵みより生まれたもの。自然の霊気が、お酒の味わいを一層深めます。

文・コーディネート/手島麻記子photo/亀谷進

今回のPick up―加藤音(かとう おん)―

手にとると、ほっとするような寛ぎを感じる加藤氏の作品には、自然に恵まれた美濃の風土を思い起こさせてくれます。

「自然の中で感じる光や風、香り、空気、そんな形のない感覚を器にのせて届けたいと思い制作しています。今回の酒器は水辺に映る木の葉のイメージを銀彩を施し表現しました」

加藤音(かとう おん)

加藤音(かとう おん)

東京生まれ。
1994年
テーブルウエアフェスティバル
優良賞・入賞(95年、96年)
1997年
京都クラフト展 入選
1998年
札幌ビアマグランカイ 入選
2004年
酒の器展(金津) 入選(2005年)
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