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本格焼酎と泡盛
 
カラダに元気!

社団法人アルコール健康医学協会会長
齋藤茂太先生

前回に引き続いて、
精神科医としても有名ですが、社団法人アルコール健康医学協会会長でもある、齋藤茂太先生にお話を伺います。
 
 
〜第14回〜 理想的な飲酒のキーワードは「2」
  健康的な飲酒のキーワードに「2」 、という数字があります。お酒が体内から出ていくのにかかる時間は、焼酎ですと六・四の水割り一杯で、約三時間。ですから、私達は理想的な酒量を「2」杯としています。これなら約六時間で体から出ていくので、翌朝は、アルコールが体から抜けている状態で目覚められます。日本酒も二合、ビールは中ビンで二本、ウィスキーの水割りもダブルで二杯。特に、本格焼酎や泡盛は、酔い覚めもすっきりしており、さらに効果的です。

また 、2という数字の関連で「二十」度以上のお酒は薄めて飲むこともおすすめしています。濃い酒をストレートで飲むのは、胃などに悪影響を及ぼします。本格焼酎や泡盛は、いろいろな薄め方を楽しめるので、試してみてはいかがでしょうか。私は、冬はお湯割りで、夏なら水割りに少しレモンを絞って楽しみます。沖縄に行ったらシークワーサ、宮崎ならスダチを絞ったりして、変化を楽しみます。ビタミンCは医学的にも健康に良いです。最近の私はもっぱら焼酎派です。
本当に「2」は、理想のキーワードみたい!

現在 、日本はアルコールの消費量が世界で二六番目と、以外にも下のほうなのをご存知ですか。特に、日本人にはお酒を飲むと「アルコールフラッシング」と呼ばれる特徴が見られます。フラッシングというのは、顔が赤くなるということ。日本人は、お酒を一杯飲むと顔が赤くなるので、世界的にも有名なのです。「ジャパニーズフラッシング」などとも言われますが、私はとても良いことだと思っています。飲みすぎないし、昼間から飲まなくなるので良い防波堤になります。

数年前に 、私達の協会で国際会議を開催しました。アルコールの専門家が世界から集まったのですが、真っ先に「日本のお猪口はなぜあんなに小さいのか」と聞かれました。これは私達のご先祖様の、先見の明だといえます。少量ずつ飲むというのは見事な発明です。アルコールを一気にたくさん飲むのは、体に悪影響を及ぼすからです。実際、日本の消防車の出動回数を見ても、十二月と四月が一番多い。四月は新入生や新入社員の歓迎会が、十二月は忘年会シーズンですから、それに比例しているのです。一気に大量のアルコールを体内に摂取すると、血中アルコール濃度が急激に上昇して、急性アルコール中毒を起こすこともあるのです。死に至る可能性もあり大変危険なので、十分注意してください。

 
 
理想のキーワード「2」で、健康な本格焼酎・泡盛ライフ。
ご先祖様も、きっと、とっても健康だったんだろうな。
それでは先生、どうもありがとうございました。
 
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