健康Q&A
 
13 「適量飲酒は心臓病の予防になる」と聞いたが、本当なんだろうか?
  ある追跡調査から、全然お酒を飲まない人よりも適量を飲む人のほうが狭心症や心筋梗塞など動脈硬化性の心臓病にかかりにくく、長生きするということが明らかになりました。その後もいろいろな国で同様の調査が行われていますが、ほぼ一致した結果が得られています。そして今日では適量の飲酒が心臓病に良い、ということは国際的に認められてきました。この理由としては、お酒を飲むことで善玉のコレステロールが増え、動脈硬化が抑制される、というのが疫学的な定説です。コレステロールに悪玉と善玉があることはよく知られるようになりましたが、善玉が増えることで、血管の壁に溜まった余分なコレステロールを肝臓に運ぴ、分解・代謝し、動脈硬化を防いでくれるということなのです。他に私の研究では、飲酒量が日本酒で毎日二合程度なら、まずアルコール性の心筋症の心配はありません。おいしいお酒は、心と体の強い味方。楽しく長い付き合いをいたしましょう。  
       
    回答者:小出直さん
1934年、新潟県出身 医学博士
茅ヶ崎市立病院院長
日本アルコール医学会評議員
 
       
     

 

 


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