白酒とにごり酒

酒粕のミラクルパワー

まもなく桃の節句。お雛祭りです。白酒を用意される方も多いことと思います。

この時期によく聞かれるのが、白酒とにごり酒の違いです。白酒は蒸したお米と米麹を焼酎に加えて熟成させすりつぶしたもの、一方、にごり酒は日本酒を絞る時に目の粗い布で濾したものです。口にすればその違いははっきりわかります。白酒はどろどろとしてやや甘みありが日本酒とはちょっと違う味わいです。にごり酒ははっきりと日本酒とわかる味わいで、酒粕の風味が加わった感じです。この時期に出るものは加熱していないものも多く、そうしたものはフレッシュでチリチリと炭酸ガスを感じます。

にごり酒には酒粕がたくさん残っているわけですが、酒粕には驚くべき健康効果があります。ひとつは食物繊維が非常に豊富なことです。ひとかけらほどの酒粕にキノコひと山ほどの食物繊維が含まれています。また、メラニン色素の生成を抑えるはたらきが顕著で、肌の美白効果が期待できます。以前、テレビの健康番組で酒粕が取り上げられた時に、酒粕を餌に混ぜて黒い金魚に与えたところ、数日間で黒い色素が抜けて真っ白になったのには驚きました。また、がんや糖尿病などの生活習慣病の予防効果も確認されています。

粕漬けや粕汁など酒粕をつかった料理を摂るように心がけたり、にごり酒を飲むことで酒粕のミラクルパワーを摂り込んではいかがでしょうか。こんどの雛祭りあたりにぜひ、チャレンジすることをオススメします。