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日本酒スタイリスト 島田 律子
りっちゃんの日本酒ひとりごと2002/03/01号

私は高校生の時、オーストラリアに一年間留学した経験があるんだけど、当時の留学仲間のお宅で、久々に集うことになったのよ。
まあ、皆さんさすがにご優秀な方たちばかり。例えば、ニューヨークで弁護士やっている、とか、外資系の証券会社勤務とか。とにかく皆、私以外はバリバリのキャリアウーマンよ。場所を提供してくれた友人宅なんかも、東京の三田にある、夜景が素晴らしい超高級マンションだし。家賃高そうよね~。ちなみに、川口外務大臣も、私たちの留学機関の先輩なんですって!
でもね、皆バリバリなくせして、話すと高校生の時のままなの。昔からおっちょこちょいだったA子ちゃんは、お酒をドボドボとテーブルにこぼしまくりだし、お酒の飲みすぎで酔っ払ったB子ちゃんは、ベッドでガーガー寝てるし。
また、お酒を飲みながらの会話は、仕事の愚痴になるわけだけど、それがまた国際的な悩みで。
例えば、
「ヨーロッパ人は、食事中すぐにクリケット(野球のようなもの)の話に夢中になって、ついていけないわ!」
「イギリスでは、座ってお酒を飲む、ということをしないのよ。お酒は立って飲むもの。それを夕方ぐらいからパブで延々とやるものだから、足腰が痛くなっちゃって、もうフラフラよ!」
「いい男なんて全然いないわよ。「結婚する気はないけど、大人同士楽しもうぜ」なんて言って来る、しかもゲイだったりする男ばかりよ!」
などなど、今となっては超ドメスティックな私には、今一ピンと来ない悩みばかりだったわ。でも、私には彼女たちの話は新鮮で、盛り上がったわよー。
やはり留学って、最初は憧れだったけど、現実はそんなに甘いものじゃないのよ。初めは右も左も分からない、言葉もまったく分からない。そして、ホストファミリーはいい人達だったけど、他人と暮らすのは大変。いろいろと確執もあったし。そんな共通の苦労を経験した者同士は、たとえ長く会っていなかったとしても、すぐに打ち解けてしまうものなのね。
今度は、違う友達の家で、お酒持ち寄って集おう、と約束しました。今度はどんな国際的な話が飛び出すことやら、楽しみ!

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